冬苺(読み)フユイチゴ

デジタル大辞泉 「冬苺」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐いちご【冬×苺】

バラ科蔓性つるせいの常緑小低木。関東以西の暖地に分布し、高さ約30センチ。葉は円状五角形で、裏面に毛が密生する。夏に白い5弁花が咲き、冬には実が赤く熟し、食べられる。寒苺かんいちご 冬》「あるときは雨蕭々せうせうと―/蛇笏
[類語]木苺野苺オランダ苺梶苺草苺熊苺苗代苺苦苺薔薇苺紅花苺蛇苺紅葉苺ストロベリー

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精選版 日本国語大辞典 「冬苺」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐いちご【冬苺】

〘名〙 バラ科の常緑小低木。本州の福島県以西・四国・九州の山地に生える。茎はつる性、長い匍匐枝を出し、先端新芽を生じてふえる。全体に褐色軟毛を密布しまばらな刺(とげ)がある。葉は有柄で互生、卵状円形で浅く三~五裂し、縁に細鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋に白い小さな五弁花を五~一〇個つける。果実は冬に赤く熟し、食べられる。漢名に当てる寒苺は、正しくはクマイチゴの一名。ときしらず。かんいちご。《季・冬》 〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「冬苺」の解説

冬苺 (フユイチゴ)

学名Rubus buergeri
植物。バラ科の常緑つる性小低木,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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