冷や汗(読み)ヒヤアセ

デジタル大辞泉 「冷や汗」の意味・読み・例文・類語

ひや‐あせ【冷や汗】

ひどく恥ずかしかったり、恐ろしかったりしたときなどに出る汗。
[類語]汗水脂汗寝汗盗汗総毛立つ背筋が寒くなるぞっとする肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやりとひやっと冷汗三斗寒心慄然びくっとぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとぎくりとどきりとびくりわなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくびくびくぴくぴくぴくり

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冷や汗」の意味・わかりやすい解説

冷や汗
ひやあせ

冷汗(れいかん)ともいい、ぞっとするような寒気を伴うところから名づけられたもので、生理的には精神性発汗に属する。

 臨床的にはショック時の冷や汗がある。大出血などで血圧が急激に低下したときにみられるものは、放置すると生命の危険がある。また、献血などで血液をとられたとき急に脳貧血をおこし、目の前が暗くなるとともに冷や汗が出ることがある。これは一過性のショックで、30分くらい安静にしていれば回復する。冷や汗は一種自律神経症状ともみられるので、持続的あるいは再三経験したり、全身症状を伴うような場合は医師診療が必要である。

[柳下徳雄]

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世界大百科事典(旧版)内の冷や汗の言及

【汗】より

… 関節リウマチや粟粒(ぞくりゆう)結核では発熱中に汗をかき,多くの急性熱病では下熱時に汗をかく。ヒッポクラテスは,つとに汗に注意し,高熱時に冷や汗が出ると死に,微熱と冷や汗があれば病気は長びくといったり,汗をかいている身体部位に病気があるなどといい,病気と発汗との因果関係をみようとした(《箴言集》その他)。暑気に負けて熱射病になると汗が出なくなるが,発汗停止は熱射病の原因ではなく,発汗中枢の麻痺を示す危険な徴候の一つである。…

※「冷や汗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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