精選版 日本国語大辞典 「冷冷」の意味・読み・例文・類語
れい‐れい【冷冷】
〘形動タリ〙
① つめたいさま。ひえびえとしているさま。また、清らかで涼しげなさま。
※懐風藻(751)初春在竹渓山寺於長王宅宴追致辞〈釈道慈〉「桃花雪冷冷、竹渓山冲冲」
② 清らかな音の響き渡るさま。音声のさえわたるさま。
※和漢朗詠(1018頃)下「第三第四の絃は冷々たり 夜の鶴子を憶うて籠の中に鳴く〈白居易〉」 〔陸機‐文賦〕
③ 心のひややかなさま。情熱のないさま。また、人情に欠けるさま。冷然。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「モエタツ ココロモ ナキ ユエニ、ココロモ ヌルク reirei(レイレイ) トシテ イル モノ ナリ」
ひえ‐びえ【冷冷】
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 風や空気などの冷たく肌にしみるさまを表わす語。
※両足院本山谷抄(1500頃)七「簟をしけばひえひえとして寒江の波の上にいた様で、へこらへぬぞ」
② むなしくさびしいさまを表わす語。
③ 関係などが疎くよそよそしいさまを表わす語。
ひや‐ひや【冷冷】
〘副〙
① (多く「と」を伴って用いる) 肌(はだ)に冷たく感じるさまを表わす語。《季・秋》
② 悪いこと、危険なことが起きはしないかと心配して気をもむさまを表わす語。
※談義本・当風辻談義(1753)五「大六天の魔王殿が、見入れやらねばよいがよいがと、冷々(ヒヤヒヤ)する」
ひえびえ‐し・い【冷冷】
〘形口〙 ひえびえし 〘形シク〙 たいそう冷えている。とても寒い。
※浮世草子・珍術罌粟散国(1775)三「けふはことのふひへびへしければ」
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