凍雲(読み)とううん

精選版 日本国語大辞典 「凍雲」の意味・読み・例文・類語

とう‐うん【凍雲】

〘名〙 雪を含んだ雲。今にも雪が降り出しそうな雲の様子。また、曇った冬空のたとえにも用いられる。
古今著聞集(1254)跋「建長六年十月十七日、宴後朝、右筆記之。当時凍雲片々、青嵐漠々」 〔方干‐冬日詩〕

いて‐ぐも【凍雲】

〘名〙 凍りつくような寒々とした冬の雲。《季・冬》
※昨日の花(1935)〈日野草城〉「凍雲のしづかに移る吉野かな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「凍雲」の意味・読み・例文・類語

とう‐うん【凍雲】

今にも雪が降り出しそうな雲。また、寒々として曇っている冬空。
雪国つねとして晴天にはかに―をき」〈北越雪譜・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「凍雲」の読み・字形・画数・意味

【凍雲】とううん

雪模様の雲。寒雲。唐・方干〔冬日〕詩 凍雲、色愁ひ 日、斜暉(しやき)淡し

字通「凍」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android