出方(読み)デカタ

デジタル大辞泉 「出方」の意味・読み・例文・類語

で‐かた【出方】

出る方法・ようす。でよう。「芽の出方
物事に対する処理のしかたや態度。でよう。「最初交渉では相手出方をみる」
芝居茶屋相撲茶屋などに所属し、客を座席に案内したり、飲食物世話をしたりする人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出方」の意味・読み・例文・類語

で‐かた【出方】

〘名〙
① 出る様子、方法。でよう。
② ある事柄に対する対処のしかた。やりかた。でよう。態度。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉一「お前の出かた一つで何うでもなるに」
③ 劇場や相撲茶屋などで、客の案内や雑用をした人。相撲茶屋では現在も残る。
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)三幕「『へい、朝霧関今日は』〈略〉『これは誰れかと思うたら出方の衆〈略〉』」
※春泥(1928)〈久保田万太郎みぞれ帝国劇場といふものが出来て、茶屋も出方もつかはないあたまで西洋式の切符制度といふことをやってみせた」
私娼
天国記録(1930)〈下村千秋〉三「出方(デカタ)(私娼)と主人とが二人で都合六日の拘留と五十二円也の罰金

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