出水平野(読み)いずみへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出水平野」の意味・わかりやすい解説

出水平野
いずみへいや

鹿児島県北西部,八代海にのぞむ平野。面積約 70km2。南は出水山地に接し,出水山地から北流する広瀬川,鍋野川,平良川,高尾野川野田川のつくった複合扇状地と,それに続く沖積低地および海岸の干拓地から成る。扇状地畑地で,サツマイモ,葉タバコなどを産し,苗木の生産も盛ん。沖積低地では米を栽培。干拓地の荒崎地区などはツルの渡来地として有名。マナヅルクロヅルアネハヅルなどとその渡来地を特別天然記念物として保護。旧街道 (現国道3号線) が中央に通じ,熊本との県境には野間の関所跡,出水市役所近くには出水貝塚などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android