出石山(読み)いずしやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「出石山」の意味・わかりやすい解説

出石山
いずしやま

愛媛県西部にある山。大洲(おおず)市、八幡浜(やわたはま)市の境界線上に山頂がある。標高812メートル。頂上に真言宗御室(おむろ)派別格本山の金山出石寺(きんざんしゅっせきじ)がある。山地一帯は、中央構造線以南に広く分布する三波川(さんばがわ)変成岩層からなり、出石山北西斜面には古くから銅が産出し、金山ともよばれた。瀬戸内海国立公園に含まれ、県指定名勝である。JR予讃(よさん)線伊予出石駅、八幡浜駅が登山口で、バスの便もある。山頂からは大洲盆地、長浜方面の眺望がすばらしい。

[深石一夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の出石山の言及

【長浜[町]】より

…島は江戸初期に播磨から漁場開発のために移住した漁民によって開拓され,イワシの好漁場である。町域南端,八幡浜市との境の出石(いずし)山(金山。812m)は瀬戸内海国立公園に含まれ,その頂上に出石(しゆつせき)寺がある。…

※「出石山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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