刀圭(読み)とうけい

精選版 日本国語大辞典 「刀圭」の意味・読み・例文・類語

とう‐けい タウ‥【刀圭】

〘名〙
① 薬を盛る匙(さじ)。また、薬をはかる単位にも用いた。〔書言字考節用集(1717)〕 〔庾信‐至老子廟応詔詩〕
② 転じて、医術、また、医者の称。
※形影夜話(1810)序「先生之門、病客成群、拮据刀圭、無復余暇
※杉梅太郎宛吉田松陰書簡‐嘉永六年(1853)七月二八日「中々扁倉の刀圭にても息の切たる病人は再生六ケ敷かるべし」 〔羅隠‐送宣武徐巡官詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「刀圭」の意味・読み・例文・類語

とう‐けい〔タウ‐〕【刀×圭】

薬を調合するさじ
医術。また、医者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「刀圭」の読み・字形・画数・意味

【刀圭】とう(たう)けい

薬をはかる器。刀形で尖端が匙(さじ)型の玉器。〔抱朴子、金丹〕(神丹)之れをすること百日ならば仙。~之れをすること三刀圭なるも、三尸(さんし)九蟲、皆壞(せうくわい)し、百(い)ゆ。

字通「刀」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android