分子免疫学(読み)ブンシメンエキガク(英語表記)molecular immunology

デジタル大辞泉 「分子免疫学」の意味・読み・例文・類語

ぶんし‐めんえきがく【分子免疫学】

免疫の仕組みを細胞分子遺伝子のレベルで研究する学問分野。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分子免疫学」の意味・わかりやすい解説

分子免疫学
ぶんしめんえきがく
molecular immunology

免疫メカニズムを遺伝子 DNA (→デオキシリボ核酸 ) のレベルから研究する生命科学の新しい学問領域。日本人で初めてノーベル生理学・医学賞を受賞 (1987) した利根川進によって創設された。利根川免疫抗体をつくる遺伝子 DNAが個体の発生,分化過程でダイナミックに再構成されるという事実を発見した。これにより,1個体の中で,限られた種類の遺伝子から,構造の違う無数の抗体分子がつくられるという免疫現象の謎が解けた。その後,T細胞受容体などの研究を通じて,免疫現象のより深い理解と探索が始まっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android