分岐ターゲットバッファー

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

分岐ターゲットバッファー

分岐命令実行を高速化するために、マイクロプロセッサーに用意されたバッファ。略してBTBと呼ばれることもある。BTBは、プログラム中にある条件分岐命令が、過去の実行において条件が成立したか否かを記憶しておくためのバッファ。命令フェッチ時に条件分岐命令に出合うと、このバッファの内容を元にして次の命令のフェッチ先を予測し、フェッチ/デコード作業を続ける。予測が外れた場合は、新たに命令フェッチからやり直すことになる。BTBは構造的には数百~数千エントリからなるキャッシュであり、各エントリには分岐命令の物理アドレスと分岐先アドレス、過去1回もしくは複数回分の分岐履歴が保存されている。最初の1回は分岐が外れるかもしれないが、2回以上連続して同方向へ分岐する場合は、確実に予測できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android