切干し(読み)キリボシ

デジタル大辞泉 「切干し」の意味・読み・例文・類語

きり‐ぼし【切(り)干し/切り乾し】

大根やさつまいもなどを薄く切って、日に干すこと。また、そのもの。特に大根についていう。 冬》「―やいのちの限り妻の恩/草城

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改訂新版 世界大百科事典 「切干し」の意味・わかりやすい解説

切干し (きりぼし)

乾燥野菜一種。一般にはダイコンを切って干したものをいうが,サツマイモでも作る。ダイコンの切干しには肉質が緻密(ちみつ)でやわらかい宮重(みやしげ)ダイコンが適し,桜島ダイコンも用いる。宮崎県主産地で,12~2月に天日乾燥して作る。細長く切った千切干し,小さな短冊形の角切干し,輪切りにした花丸干し,縦割りにした割干しなどがある。水分16.9%,糖質59.1%,繊維6.6%を含み,水でもどして油揚げと煮たり,合せ酢につけてはりはり漬にする。
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百科事典マイペディア 「切干し」の意味・わかりやすい解説

切干し【きりぼし】

乾燥野菜の一種。サツマイモやナスなどもあるが,一般には切干しダイコンをいう。切ったダイコンを天日で干したもの。宮重(みやしげ)ダイコンのように柔らかく甘味のあるものがよく,細長く切った千切干し,短冊形の角切干し,輪切の花丸切干しなどがある。水でもどし,油揚げと煮たり,はりはり漬などにする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切干し」の意味・わかりやすい解説

切干し
きりぼし

保存食品の一種。おもに大根の乾燥品をいう。切り方によって千切干し,上切干し,角切干しなどという。水に戻してから調理する。

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