切斑・切生(読み)きりう

精選版 日本国語大辞典 「切斑・切生」の意味・読み・例文・類語

きり‐う ‥ふ【切斑・切生】

〘名〙
① 鷲の尾や翼の羽の斑で、褐色と白が緂(だん)をなしたもの。矢羽に用いる。鷲以外は鳥の名を加えて鷹の切斑などという。その形や濃淡によって、大切斑小切斑薄切斑、逆切斑など種類が多い。
平家(13C前)七「金作(こがねづく)りの太刀をはき、きりうの矢おひ」
② 斑(ふ)のある草木の葉。
※草根集(1473頃)一二「太山には落つるかいざや鷲の羽のきりふの薄(すすき)秋風ぞ吹く」
③ 草を刈り切った土地。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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