切羽鎺(読み)セッパハバキ

デジタル大辞泉 「切羽鎺」の意味・読み・例文・類語

せっぱ‐はばき【切羽×鎺】

《「切羽」も「鎺」も、刀剣鍔元つばもと金具の名。刀に手をかけて談判するところから》ひざづめ談判をすること。
「さっきにから―する通りかね渡したら御損であらう」〈浄・歌念仏

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精選版 日本国語大辞典 「切羽鎺」の意味・読み・例文・類語

せっぱ‐はばき【切羽鎺】

〘名〙
① 切羽(鎺(はばき)の受け金)と鎺(刀身を固定する金具)。道中差しのことをいう。
狂歌・類字名所狂歌集(1676)下「旅衣せっははばき脚絆してさすもろこしのさやの中山
② (「切羽」と「鎺」のようにぴったりとつくものの意から) ひざづめ談判をすること。詰め開きすること。
浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「勘十郎殿さっきにからせっぱはばきする通、かねわたしたら御そんであらふ」

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