切音(読み)きりごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切音」の意味・わかりやすい解説

切音
きりごえ

仏教声楽の演奏法の一つで,「切声」とも書く。 (1) 論義の歌唱法または曲節一種。一字一字を切るごとく等拍に唱える。 (2) 天台声明における速度拍子,旋律法に関する用語。非拍節的な序曲では,長音の対概念として用いられ,旋律が比較的短く速いものをいう。拍節的な定曲では,4種ある拍子のうちの一つで,西洋音楽の2拍子にあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android