初中後(読み)ショチュウゴ

デジタル大辞泉 「初中後」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ちゅう‐ご【初中後】

物事初め・中ごろ・終わりの三段階。中世芸道、文芸論などで使った用語
拍子は―へわたるべし」〈花鏡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初中後」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ちゅう‐ご【初中後】

〘名〙
① 物事のはじめと中頃と終わりの三段階。また、九品説に基づき、初中後をさらにそれぞれ初中後に細分し、九区分にすることもある。特に、中世の文芸論などで、初心から堪能に至るまでの学習法を段階的にした三区分法。
往生要集(984‐985)大文四「苦行頭陀、初中後夜、勤心観禅、苦而得道、声聞教也」
※花鏡(1424)音習道之事「拍子は初中後へわたるべし」
② はじめから終わりまで。終始一貫。副詞的に用いることが多い。初中。しょっちゅう。
仮名草子・身の鏡(1659)下「陸の方ににげたる町人、喧𠵅の次第初中後(ショチウゴ)を語り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android