別字(読み)べつじ

精選版 日本国語大辞典 「別字」の意味・読み・例文・類語

べつ‐じ【別字】

〘名〙
① 別の文字ほかの字。正しい使い方でない文字。また、異体字
史記抄(1477)一七「日本にまなの一二三と云て壱弐参肆伍〈略〉と書ぞ。唐土にも結計の事に多用てかくぞ。一二三の別字ぞ」 〔後漢書‐儒林伝・尹敏〕
② 言い換え。もじり。
江戸繁昌記(1832‐36)二「楚国は以宝と為こと無、唯だ銭以宝為す 俗学口を開けば此別字を吐」

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普及版 字通 「別字」の読み・字形・画数・意味

【別字】べつじ

あて字。〔日知録十八、別字〕後書、儒林傳に、讖書(しんしよ)は~其の中に鄙(きんぴ)別字多しと。鄙とは、ほ今の俗用の字のごとし。別字とは、本(もと)當(まさ)に此の字に爲(つく)るべきに、つて彼の字に爲るなり。今人~白字と謂ふは、乃ち別の轉じたるなり。

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