刺刀(読み)さすが

精選版 日本国語大辞典 「刺刀」の意味・読み・例文・類語

さすが【刺刀】

〘名〙
① 腰にさす小さな刀。鞘巻(さやまき)。また、懐中に入れる護身用短刀。ふところがたな。
※後撰(951‐953頃)離別・一三〇四「をりをりに打てたく火の煙あらば心さすかをしのべとぞ思〈紀貫之〉」
腰刀の鞘の差裏(さしうら)にさす小刀
※歌舞伎・三賀荘曾我島台(1821)二幕「刺刀(サスガ)の大きいやうなものだ」
細工に用いる小刀。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「刺刀」の意味・読み・例文・類語

さす‐が【刺刀】

腰刀。また、懐刀ふところがたな。突き刺すのに使うのでいう。
刀のさや差裏さしうらに添える小刀。小柄こづか
細工用の小刀。

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