前知(読み)ぜんち

精選版 日本国語大辞典 「前知」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ち【前知】

〘名〙 前もって知ること。物事の起こる前に知ること。先知
※狂雲集(15C後)警策「不前知是自然福 猶喜風音慰所思」
読本近世説美少年録(1829‐32)三「前知(ゼンチ)しがたき、人間万事塞翁が、馬の足掻に譬たる」 〔礼記‐中庸〕

まえ‐じらせ まへ‥【前知】

〘名〙
① 前もって知らせること。また、その知らせ。予告
② 前ぶれ。先ぶれ。前兆
素足の娘(1940)〈佐多稲子〉六「あの薄紅色のにじみを神秘な前じらせのやうに思った」

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デジタル大辞泉 「前知」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ち【前知】

[名](スル)前もって知ること。予知
「人間もたまには、事を―するものと見えるテ」〈逍遥当世書生気質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「前知」の読み・字形・画数・意味

【前知】ぜんち

予知。

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