剣璽(読み)ケンジ

デジタル大辞泉 「剣璽」の意味・読み・例文・類語

けん‐じ【剣璽】

天子象徴としての剣と印章。転じて、帝位
三種神器うち草薙剣くさなぎのつるぎ八尺瓊曲玉やさかにのまがたま。また、三種の神器総称

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精選版 日本国語大辞典 「剣璽」の意味・読み・例文・類語

けん‐じ【剣璽】

[1] 〘名〙 天子の象徴としての剣と印章。天子の宝。転じて、帝位。皇位。〔李白‐流夜郎半道承恩放還詩〕
[2] 三種の神器のうち草薙剣(くさなぎのつるぎ)と八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)。また、三種の神器の総称。
※日本紀略‐寛和二年(986)六月二三日「先天皇、密奉剣璽於東宮、出宮内云々」
平治(1220頃か)上「劔璽はいづくに。よるのおとどに。と左衛門督次第に尋給ひければ」

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普及版 字通 「剣璽」の読み・字形・画数・意味

【剣璽】けんじ

剣と玉璽。唐・李白〔夜郎に流され、半道恩を承けて放還せられ~懐を書す。~〕詩 一、寶位を讓られ 劍璽、無窮に傳ふ

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「剣璽」の解説

剣璽
けんじ

皇位の象徴としての宝剣神璽(しんじ)。平安時代以降,同じく皇位の象徴とされる宝鏡宮中賢所(かしこどころ)に安置祭祀されたのに対し,剣璽はつねに天皇の身辺におかれ,践祚(せんそ)または受禅にあたっては,前帝のもとから新帝のもとへ剣璽渡御が行われた。

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