剪裁(読み)せんさい

精選版 日本国語大辞典 「剪裁」の意味・読み・例文・類語

せん‐さい【剪裁】

〘名〙
① 布・紙などを裁(た)ち切ること。また、花などをつみ切ること。裁断
※松山集(1365頃)剪花「手裡春風入剪裁 浮々繒綵白紅来」
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二「衣服の制を改め髭を剪截す可しとの令を下たしたるに」 〔曹松‐天台瀑布詩〕
文章に手を入れること。文章を練ること。
※耕雲口伝(1408)「後学批判して楽天は比喩に長じ、山谷は剪裁に長ずといへり」
魚玄機(1915)〈森鴎外〉「其詩には人に優れた剪裁(センサイ)の工(たくみ)があった」

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デジタル大辞泉 「剪裁」の意味・読み・例文・類語

せん‐さい【×剪裁】

布・紙などを裁ち切ること。また、花を摘み切ること。
文章に手を入れること。文章を練ること。
「その詩には人に優れた―のたくみがあった」〈鴎外魚玄機

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