剽軽(読み)ひょうけい

精選版 日本国語大辞典 「剽軽」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐けい ヘウ‥【剽軽】

〘名〙 (形動)
① 身軽ですばやいこと。また、そのさま。〔史記‐絳侯周勃世家〕
② 軽率なこと。軽はずみなさま。〔布令字弁(1868‐72)〕 〔史記‐貨殖伝〕
一兵卒銃殺(1917)〈田山花袋〉四「男は面白い剽軽(ヘウケイ)恰好をして」

ひょう‐きん ヘウ‥【剽軽】

〘名〙 (形動) (「きん」は「軽」の唐宋音) 軽率で滑稽(こっけい)なこと。気軽でおどける様子。おどけておもしろいこと。また、そのようなさま。ひょうげ。ひょうけい。
評判記難波物語(1655)「けいせいのきらふおとこは、ひょうきんにしてあれ是をはなし」

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デジタル大辞泉 「剽軽」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐きん〔ヘウ‐〕【×軽】

[名・形動]《「きん(軽)」は唐音》気軽でおどけた感じのすること。また、そのさま。「剽軽なしぐさ」「剽軽者」
[派生]ひょうきんさ[名]
[類語]面白いおかしい滑稽コミカル愉快痛快

ひょう‐けい〔ヘウ‐〕【×剽軽】

[名・形動]
身軽ですばやいこと。また、そのさま。
「男は面白い―な恰好をして」〈花袋・一兵卒の銃殺〉
軽はずみであること。軽率。

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普及版 字通 「剽軽」の読み・字形・画数・意味

【剽軽】ひよう(へう)けい

かろがろしい。〔史記、貨殖伝〕越・楚には則ち三俗り。夫(そ)れ淮北より沛・陳・汝南南郡は、此れ西楚なり。其の俗剽輕にして、怒りを發し易し。地(うす)くして積聚寡なし。

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