精選版 日本国語大辞典 「加減」の意味・読み・例文・類語
か‐げん【加減】
[1] 〘名〙
※和英語林集成(初版)(1867)「Kagen カゲン 加減(マシタリ、ヘラシタリ)」 〔晉書‐刑法志〕
② (━する) 適度に調節すること。ほどよくすること。
※御湯殿上日記‐文明一六年(1484)一〇月九日「御くすりかけんしてまいる」
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉八「余程加減をして歩くらしいのである」 〔白居易‐対酒閑吟贈同老者詩〕
※羅葡日辞書(1595)「Fero〈略〉ソラノ caguenno(カゲンノ) アシキ トコロニ スミ ナルル」
※十三夜(1895)〈樋口一葉〉下「夫(それ)ではお前(まへ)加減(カゲン)でも悪(わ)るいか」
[2] 〘接尾〙
① 具合。程度。また、適度に調節すること。
※料理物語(1643)一七「うどん ゆでかげん」
② ある傾向であること。ややそのような具合であること。
③ ちょうどよい程度。「湯が入り加減だ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報