加藤介春(読み)かとうかいしゅん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「加藤介春」の意味・わかりやすい解説

加藤介春
かとうかいしゅん
(1885―1946)

詩人。福岡県に生まれる。本名寿太郎。早稲田(わせだ)大学英文科卒業。福岡日日新聞などに勤めた。在学中に相馬御風(そうまぎょふう)、人見東明(とうめい)、三木露風(ろふう)らと早稲田詩社(1907)を結成、続いて自由詩社にも参画して口語自由詩運動の一環を担った。詩集に『獄中哀歌』(1914)、『梢(こずえ)を仰ぎて』(1915)、『眼(め)と眼(め)』(1926)がある。

[角田敏郎]

『山田牙城編『加藤介春全詩集』(1969・学燈社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤介春」の解説

加藤介春 かとう-かいしゅん

1885-1946 明治-昭和時代前期の詩人。
明治18年5月16日生まれ。早大在学中の明治40年相馬御風らと早稲田詩社を結成。ついで自由詩社創立に参加,口語自由詩をとなえる。のち九州日報社,福岡日日新聞社につとめた。昭和21年12月18日死去。62歳。福岡県出身。本名は寿太郎。詩集に「獄中哀歌」「梢を仰ぎて」など。

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