加藤則芳(読み)かとうのりよし

知恵蔵mini 「加藤則芳」の解説

加藤則芳

バックパッカー、作家(ネイチャーライター)。1949年、埼玉県生まれ。山麓を自然とふれあいながら歩く山歩きのスタイル「ロングトレイル」の第一人者。早稲田大学政治経済学部を卒業後、角川書店編集部に勤務。80年に退社した後は世界各地を巡り、米国の自然保護活動家ジョン・ミューアの研究に打ち込んだ。95年、評伝『森の聖者―自然保護の父ジョン・ミューア』(山と渓谷社)を出版。同年夏、1カ月かけて「ジョン・ミューア・トレイル」(340キロメートル)を完全踏破し、そのドキュメンタリーがNHKのBSで放映された。その折の記録をまとめた『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(平凡社)は、99年度「第8回JTB紀行文学大賞」を受賞した。その後も国内外で多数のトレッキングを行い、自然保護活動にも取り組んだ。10年に筋委縮性側索硬化症を発症し、13年4月17日、逝去した。享年63。

(2013-4-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android