加藤正人(読み)かとうまさと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「加藤正人」の意味・わかりやすい解説

加藤正人
かとうまさと

[生]1885.8. 群馬
[没]1963.8.24.
昭和期の実業家慶應義塾大学を卒業後,鐘淵紡績,浪速紡績を経て 1937年には錦華紡績社長,41年に大和紡績社長。紡績業界を代表する人物として活躍し,関西経営者協会会長,日本経営者団体連盟 (日経連) 代表常任理事などを歴任。また,50年より参議院選に立候補緑風会に属し2回当選。政財界に顔が広く,社内では「加藤天皇」と呼ばれ権勢をふるった。死去した 63年には,病苦をおして日本紡績協会委員長に就任した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤正人」の解説

加藤正人 かとう-まさと

1886-1963 昭和時代の経営者,政治家
明治19年8月24日生まれ。鐘淵紡績に入社。のち浪速紡績取締役,錦華紡績社長をへて,昭和16年錦華紡績など4社が合併して設立された大和紡績の社長となる。戦後,関西経済連合会常任理事,日経連代表常任理事。25年参議院議員(当選2回)。昭和38年8月24日死去。77歳。群馬県出身。慶応義塾卒。

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