劫奪(読み)ごうだつ

精選版 日本国語大辞典 「劫奪」の意味・読み・例文・類語

ごう‐だつ ゴフ‥【劫奪】

〘名〙 (「劫」はおびやかすの意) おびやかしてむりやりに奪うこと。きょうだつ。
性霊集‐八(1079)講演仏経報四恩徳表白一首「若无国主、強弱相戦、貴賤劫奪、身命難保」
※開化本論(1879)〈吉岡徳明〉上「他の財産を劫奪せんが為に強兵以て要するが如きは」 〔史記‐日者伝〕

きょう‐だつ ケフ‥【劫奪】

〘名〙 おびやかしてうばうこと。強奪ごうだつ

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デジタル大辞泉 「劫奪」の意味・読み・例文・類語

こう‐だつ〔コフ‐〕【×劫奪】

[名](スル)おびやかして無理に奪うこと。きょうだつ。
「人ありて之を―す」〈杉亨二明六雑誌一六〉

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普及版 字通 「劫奪」の読み・字形・画数・意味

【劫奪】きよう(けふ)だつ

おどして奪う。〔論衡国〕天下く。~故を以て路に盜の跡無く、深幽迥(けいぜつ)にも劫奪の姦無し。

字通「劫」の項目を見る

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