勅封蔵(読み)ちょくふうぐら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勅封蔵」の意味・わかりやすい解説

勅封蔵
ちょくふうぐら

勅命によって封印をし,みだりに開閉することができない蔵。開封の際には,勅使弁官や鍵を持参する大監物,史,史生などのほか,当寺の別当,当司の官人が立会った。現存する勅封蔵に,奈良東大寺正倉院がある。

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世界大百科事典(旧版)内の勅封蔵の言及

【倉∥蔵】より

…〈庫〉とも書かれる。構造の違いから高倉,板倉,校倉(あぜくら),丸木倉,石倉,土蔵(どぞう),穴蔵などがあり,管理や用途によって正倉,勅封蔵,郷蔵,米蔵,酒蔵,木蔵など,さまざまな名称がある。16世紀後半以降,防火のため,外側を土で厚く塗り込める形式が多く用いられるようになった。…

※「勅封蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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