動物毒(読み)どうぶつどく(英語表記)zootoxin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動物毒」の意味・わかりやすい解説

動物毒
どうぶつどく
zootoxin

動物毒素ともいう。高い毒性をもつ生物体起源の,主として高分子物質で,定温動物の血中に入って有毒なもので,抗原性をもつものの総称ヘビサソリクモの毒はそれらの動物毒腺から出るが,これを一般に venomという。これらは蛋白質性のもので,それ自体有毒なものと,ヘビ毒中のプロテアーゼのように,酵素作用で組織を破壊するものとがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android