動線(読み)ドウセン

デジタル大辞泉 「動線」の意味・読み・例文・類語

どう‐せん【動線】

建築都市における人や物の動きを示す線。方向頻度・時間的変化などを表示し、建築設計都市計画の判断材料とする。

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精選版 日本国語大辞典 「動線」の意味・読み・例文・類語

どう‐せん【動線】

〘名〙 建築物内部、あるいはその周辺で、人や物などが移動する軌跡・方向などを記した線。
※小住宅厨房の研究(1939)〈蔵田周忠〉四「五〇戸中この平均値に近いものは一九戸あり、大小の差が多様であるが、之は動線歩行線の整理と共に考究されるべき問題に属する」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「動線」の意味・わかりやすい解説

動線
どうせん

建築の内外部において、利用、運用する人や物品が、時間的経過とともに移動する軌跡、頻度、方向を表す線。設計過程では、建築を構成する種々の居室要素を、分類、結合させつつ全体をまとめていくうえでの基本的な原則となるとともに、設計された建築の使いやすさを客観的、合理的に評価する場合の判断材料となる。一般的に頻度が高い動線の長さは短く、異質の動線は交差しない、単純明快な計画が望ましい。

[小川正光]

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リフォーム用語集 「動線」の解説

動線

都市、住居部屋などの空間の中での、人が自然に動く時に通ると思われる経路の軌跡を線で示す事。動線は短ければ無駄な動きが少なくてすみ、機能性や居住性が高まる。日常生活や家事作業を快適に進めるためには、これらの動線が交差せず、長くなりすぎないように計画する。

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