勝山藩(読み)かつやまはん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勝山藩」の意味・わかりやすい解説

勝山藩
かつやまはん

(1) 江戸時代,越前国 (福井県) 大野郡勝山地方を領有した藩。寛永1 (1624) 年より正保1 (44) 年まで越前藩 (→福井藩 ) 支藩であった以外,元禄4 (91) 年まで越前領であったが,この年小笠原貞信が美濃 (岐阜県) 高須から2万 3000石で入封,8代にわたり在封し,廃藩置県にいたる。譜代,江戸城帝鑑間詰。 (2) 江戸時代,美作国 (岡山県) 真島郡勝山 (もと高田) 地方を領有した藩。明和1 (1764) 年三浦明次が三河 (愛知県) 西尾より2万 3000石で入封して以来,廃藩置県まで存続。譜代,江戸城雁間詰。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「勝山藩」の解説

勝山藩〔安房国〕

安房国、勝山(現:千葉県安房郡鋸南町(きょなんまち))を本拠地とした譜代藩。美作国(岡山県)、越前(福井県)にも同名の藩が存在した。初代藩主内藤清政。廃藩を経て寛文年間に酒井氏が入封、再立藩。元禄年間に美濃国から入封した小笠原氏明治維新まで8代に渡り藩主をつとめた。

勝山藩〔美作藩〕

美作国、勝山(現:岡山県真庭市)を本拠地とした譜代藩。出雲街道要地にあたる。もとは津山藩領地。森氏改易後、天領を経て三浦氏が入封、幕末まで藩主をつとめた。明治改元後に「真島藩」と改称したが、ほどなく廃藩置県を迎えた。

勝山藩〔越前国〕

越前国、勝山(現:福井県勝山市)を本拠地とした譜代藩。清和源氏の流れを汲む名門、小笠原氏が藩主をつとめた。国指定史跡、白山平泉寺がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android