精選版 日本国語大辞典 「勤」の意味・読み・例文・類語
いそし【勤】
〘形シク〙
① よく勤め励んでいる。勤勉だ。
※万葉(8C後)四・七八〇「黒木取り草(かや)も刈りつつ仕へめど勤(いそしき)わけと誉(ほ)めむともあらず」
② 忙しい。せわしい。
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二「心いそしく来て見れば」
[語誌]「万葉‐七八〇」などの例から見ても、古くは精勤のさまをいったと考えられる。室町期の古注釈「源氏和秘抄」では、「源氏‐行幸」のこの部分を「いそしく いそがしくなり」と注しており、この頃にはすでに②の忙しいの意が中心であったことが知られる。
いそし‐・む【勤】
〘自マ五(四)〙
① 心をこめて勤め励む。
② 物事を毎日規則的に励み行なう。
つとま・る【勤】
〘自ラ五(四)〙 勤めることができる。勤めおおせる。職務に堪えられる。
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