匂やか(読み)ニオヤカ

デジタル大辞泉 「匂やか」の意味・読み・例文・類語

にお‐やか〔にほ‐〕【匂やか】

[形動][文][ナリ]
においやか1」に同じ。
電灯の光を浴びている遊女おんなの―な白粉の顔が」〈近松秋江青草
においやか2」に同じ。
「ふかぶかと胸一杯に―な空気を吸い込んだりした」〈梶井・瀬山の話〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「匂やか」の意味・読み・例文・類語

にお‐やか にほ‥【匂やか】

〘形動〙 (「やか」は接尾語)
※能因本枕(10C終)三一九「いとほそうにほやかなる独鈷を取らせて」
※中華若木詩抄(1520頃)中「花には露が、いっきりと、をいて、にをやかに」

におい‐やか にほひ‥【匂やか】

〘形動〙 (「やか」は接尾語)
① つやつやと輝くように美しいさま。あたりに照り映えるように美しいさま。また、人が、内側からの魅力があふれてくるように美しいさま。つややか。におやか。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「いとあてにけだかく、さすがににほひやかにおはします」
芳香が立ちこめているさま。また、においがはっきりわかるさま。におやか。

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