包紙(読み)ツツミガミ

デジタル大辞泉 「包紙」の意味・読み・例文・類語

つつみ‐がみ【包(み)紙】

物を包むために使う紙。包装紙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「包紙」の意味・わかりやすい解説

包紙 (つつみがみ)

ものを包むに用いる紙であるが,またとくに文書(もんじよ)の差出者がこれを送付するときに包んだ紙をいい,封紙,懸紙かけがみ)とも称する。文書本紙の包み方としては,本紙と併行に包んで上下端部を後ろに単純に折ってこれにこよりをかける折封,この上下端部を三角形にひねって折り込み,これにこよりをかける捻封(ひねりふう),文書に対して斜めに包み込み,紙の端を糊づけする糊封の三つが代表的である。前2者は古代より見られ,糊封は江戸中期以降に行われた封式である。包紙には,文書本紙と同質のとも紙を用いる。折封,捻封では折り畳んだ文書を包み,上下端を折るため,本紙よりも縦の寸法が長くなければならない。そこで本紙のとも紙を90度向きをかえて縦長の状態にして使用する。

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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の包紙の言及

【懸紙】より

…また文書を保護するため,それを受け取った人がのちに別の紙で包むことがある。これを包紙という。懸紙というのは封をするしないにかかわらず,本紙の上に懸ける紙のことである。…

※「包紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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