化合(読み)かごう

精選版 日本国語大辞典 「化合」の意味・読み・例文・類語

か‐ごう クヮガフ【化合】

〘名〙
① 二種以上の原子が互いに化学結合によって結合すること。二種以上の物質から、もとの物質と性質の違った新しい物質ができること。
※小学化学書(1874)〈文部省〉一「其燃ゆるに方て蝋の質と大気中の酸素と化合し炭酸及水となり」
② (比喩的に) あるものが強く結びついて新しいものができることをいう。
※死(1898)〈国木田独歩〉六「これは唯だ生命を希(こひねが)ふ生物的本能恩愛の情と化合(クヮガフ)して発する死者に対する同情たるに過ぎない」

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デジタル大辞泉 「化合」の意味・読み・例文・類語

か‐ごう〔クワガフ〕【化合】

[名](スル)2種以上の元素化学反応を起こして結合し、新しい物質を生じること。
[類語]反応化学反応連鎖反応化学変化化成合成光合成腐食漂白分解加水分解感光解毒核融合核分裂核爆発

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百科事典マイペディア 「化合」の意味・わかりやすい解説

化合【かごう】

2種以上の元素の原子が互いに化学結合力によって結合すること,およびその過程をいう。→化学結合化合物

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化学辞典 第2版 「化合」の解説

化合
カゴウ
combination

2種類以上の単体もしくは化合物から,1種類の化合物を生成する化学変化.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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