北利根川(読み)きたとねがわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北利根川」の意味・わかりやすい解説

北利根川
きたとねがわ

茨城,千葉の県境をなし水郷地方を流れる川。別称常陸利根川。全長 26km。以前は霞ヶ浦と浪逆 (なさか) 浦を結ぶ川を北利根川と呼んでいたが,現在は外浪逆浦と利根川を結ぶ常陸川を含めて常陸利根川と呼ぶ。横利根川とともに利根川の旧河道で香取・鹿島神宮参拝の内陸水路として重要であった。特に鹿島神宮へは利根川から横利根川,北利根川,浪逆浦を経て一の鳥居のある大船津に渡った。沿岸デルタには島,州,津や開拓の順序を示す番,分目の地名をもつ新田,干拓地が多い。沿岸の潮来牛堀,加藤洲 (かとうず) の十二橋などは観光地。下流の利根川との合流点付近に,1963年常陸川水門が建設された。

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