北塩原村(読み)きたしおばらむら

日本歴史地名大系 「北塩原村」の解説

北塩原村
きたしおばらむら

面積:二三四・八九平方キロ(境界未定)

喜多方市によって東西に二分された耶麻郡のうち、東半の中央北部を占める。北は山形県米沢市、東は猪苗代町、西は喜多方市、南は同市・磐梯町および塩川しおかわ町に接している。明治二二年(一八八九)に成立した北山きたやま村・大塩おおしお村・檜原ひぱら村の三ヵ村が昭和二九年(一九五四)合併して成立した村で、村名はこの三ヵ村の旧村名から一字ずつを取った。

北山・大塩桧原ひばらの三地区はそれぞれ地域の特性を異にしている。北山地区は村の南西部を占め、会津盆地の北端にあたる穀倉地帯である。関屋せきや与市よいちくぼ遺跡、北山(漆)の北山遺跡・松音寺しようおんじ古墳群・須恵すえ窯跡など古墳時代の遺跡も多く、古くから開発の進んだ地域である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北塩原村」の意味・わかりやすい解説

北塩原〔村〕
きたしおばら

福島県北部,磐梯山北西麓にある村。 1954年北山,大塩,檜原 (ひばら) の3村が合体して成立。檜原湖などを含む磐梯高原観光地,避暑地冬季はスキーの基地としてにぎわう。高冷地農業が主産業で,特に高原野菜が有名。ほかにナメコ山菜も産する。天然記念物に指定された雄国 (おぐに) 沼の湿原植物群落がある。磐梯ゴールドライン,磐梯吾妻レークライン,西吾妻スカイバレーが通じる。面積 234.08km2。人口 2556(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「北塩原村」の解説

北塩原村

(福島県耶麻郡北塩原村)
日本で最も美しい村」指定の地域遺産。
福島県の北西部に位置する農業と観光の村。気候は北日本型の積雪寒冷地帯。吾妻連峰などの山々に囲まれ、面積の約80%を山林が占める。桧原湖五色沼などの湖沼、磐梯山をはじめとする周囲の山々とが美しい自然景観を創り出している。1950(昭和25)年国立公園に指定されている

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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