北海道大学(読み)ほっかいどうだいがく

精選版 日本国語大辞典 「北海道大学」の意味・読み・例文・類語

ほっかいどう‐だいがく ホクカイダウ‥【北海道大学】

北海道札幌市北区に本部のある国立の総合大学。明治九年(一八七六)創立の札幌農学校を前身とする東北帝国大学農科大学に始まる。大正七年(一九一八)北海道帝国大学として設立。昭和二四年(一九四九)付属の医学、農林両専門部と函館水産専門学校とを合併して新制の大学となる。北大。

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デジタル大辞泉 「北海道大学」の意味・読み・例文・類語

ほっかいどう‐だいがく〔ホクカイダウ‐〕【北海道大学】

札幌市北区に本部がある国立大学法人。明治9年(1876)創設の札幌農学校を起源とする。東北帝国大学農科大学を経て、大正7年(1918)旧制の北海道帝国大学となり、昭和24年(1949)予科・専門部・函館水産専門学校などを統合して新制大学に移行。平成16年(2004)国立大学法人となる。

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事典 日本の大学ブランド商品 「北海道大学」の解説

北海道大学

[国立、北海道札幌市北区]
[設置者]国立大学法人 北海道大学
[沿革・歴史]1869(明治2)年7月、開拓使を設置。1872(明治5)年4月、開拓使仮学校が開校。1875(明治8)年7月、札幌学校と改称。1876(明治9)年8月、札幌農学校と改称。1907(明治40)年6月、東北帝国大学農科大学と改称。1918(大正7)年4月、北海道帝国大学農科大学と改称。1919(大正8)年2月、北海道帝国大学農学部と改称。1947(昭和22)年10月、北海道大学と改称。2004(平成16)年4月、国立大学法人北海道大学となる。
キャンパス]札幌キャンパス(札幌市北区)/函館キャンパス(函館市)
[マーク類]1996(平成8)年9月、同年が1876(明治9)年の札幌農学校から創基120周年にあたることから、1950(昭和25)年の公募入選作品を修正を加え、正式にシンボルマークとして決定。校内に自生しているユリ科の多年草・エンレイソウを図案化したもの。ロゴタイプと合わせたロゴマークもある。また、2006(平成18)年4月、広報活動の一環として「コミュニケーションマーク」を制定、大学オリジナルグッズに付して使用している。同年が創基130周年にあたることから、北海道大学の位置を中心に北海道を130度回転させた軌跡のデザインとなっている。2007(平成19)年1月商標登録済(第5017093号)。
[ブランド一覧]
エンレイソウネクタイ | 置時計 | オリジナルキャンパスバッグ | ガゴメコンブ | 札幌農學校 | 水産放浪歌 | 総合博物館オリジナルグッズ | 永遠の幸 | 新渡戸稲造BUSHIDOキャラメル | 函館がごめ雑炊 | はすかっぷちゃん | 北晨寮逍遙歌 | 北大のハルニレで作ったお箸 | 北大のハルニレボタンのお箸袋 | BOXティッシュ | ポプラ並木(大吟醸) | ポプラ並木(特別純米) | ポプラの黒板消しストラップ | マグカップ | 都ぞ弥生 | 雪の天使たち(梅酒) | 雪の天使たち(ブルーベリーリキュール) | 北海道大学認定オリジナルグッズ(文房具) | 北海道大学認定オリジナルグッズ(ミズナラグッズ)
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「北海道大学」の意味・わかりやすい解説

北海道大学
ほっかいどうだいがく

国立大学法人。起源は1876年(明治9)創設の札幌農学校(創設者クラーク)に発する。農学校は1907年(明治40)東北帝国大学農科大学となるが、1918年(大正7)独立して北海道帝国大学設立の母体となる。その後、医学部(1919)、工学部(1924)、理学部(1930)の増設により、日本有数の帝国大学に発展。また第二次世界大戦前期に予科をもつ帝国大学として知られていた。戦後は1947年(昭和22)法文学部を増設、1949年学制改革により、旧制北海道大学、同附属医学専門部、同附属農林専門部、函館(はこだて)高等水産学校を包括し、法文学、教育学、理学、医学、工学、農学、水産学の7学部からなる新制国立大学となる。その後、文学部(1950。旧、法文学部)、獣医学部(1952)、法学部・経済学部(1953。旧法経学部)、薬学部(1965)、歯学部(1967)の増設をみて、学部数の多い総合大学(12学部)に発展。2010年(平成22)時点で、大学院には文学、法学、経済学、医学、歯学、獣医学、情報科学の7研究科、水産科学、環境科学、理学、農学、生命科学、教育学、国際広報メディア・観光学、保健科学、工学、総合化学の10学院、水産科学、地球環境科学、理学、薬学、農学、先端生命科学、教育学、メディア・コミュニケーション、保健科学、工学の10研究院のほか公共政策学教育部および公共政策学連携研究部が置かれる。附置研究所として、戦前期に設立をみた低温科学研究所、電子科学研究所(旧、応用電気研究所)のほか、戦後設置された免疫科学研究所(旧、結核研究所)が改組した遺伝子病制御研究所がある。また学部附属教育研究施設としては、地震火山研究観測センター、触媒化学研究センター、スラブ研究センターなどユニークな約30の研究施設がある。2004年4月、国立大学法人法の施行に伴い、国立大学法人となる。本部は札幌市北区北8条西5。

[馬越 徹]

『北海道大学編『北大百年史 部局史 札幌農学校史料1、2』(1980、1981・ぎょうせい)』『北海道大学編『北大の125年』(2001・北海道大学図書刊行会)』『北海道大学編『北大125年 写真集』(2002・北海道大学図書刊行会)』


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改訂新版 世界大百科事典 「北海道大学」の意味・わかりやすい解説

北海道大学 (ほっかいどうだいがく)

札幌市北区に本部をおく旧制帝大系の国立総合大学。1872年(明治5)東京に設立された開拓使仮学校に発する札幌農学校(1876開校)が起源。1907年東北帝国大学農科大学となったが,18年分離独立して北海道帝国大学農科大学として設置された(初代総長は農学の佐藤昌介)。農学科,農芸化学科,林学科,畜産学科の4学科に大学予科など,基本的な学科構成は東北帝大時代のものを継承し,土木専門部と水産専門部を付属させた。19年に医学部を増設し,24年工学部,30年理学部と機構を整えていった。40年代には低温科学研究所や触媒研究所などの付置研究所も設置され,北海道の自然や産業に根ざした研究機能を発揮するようになった。また札幌農学校以来,ここで教鞭をとった新渡戸稲造や有島武郎に代表されるキリスト教ヒューマニズムや人格形成を重視する精神的伝統と,大自然にはぐくまれた進取独立の校風を形成した。敗戦後,大学制度審議会を設置して,中央行政権力からの自治・自立と,地域との有機的関連を原理とする大学改革を模索したこともある。47年法文学部を設置,総合大学として整備され,49年には新制大学に移行した。現在,文・教育・法・経済・理・医・歯・薬・工・農・獣医・水産の12学部からなり,流氷研究施設(現,環オホーツク観測研究センター),免疫動物実験施設(現,遺伝子病制御研究所内の施設),スラブ研究センター,乳幼児発達臨床センター(現,子ども発達臨床研究センター)など,多くの個性的な付属施設をもつ。
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大学事典 「北海道大学」の解説

北海道大学[国立]
ほっかいどうだいがく
Hokkaido University

1876年(明治9)に開校した札幌農学校を起源とする。1918年(大正7)に北海道帝国大学が設置され,東北帝国大学農科大学が北海道帝国大学農科大学となった。初代総長は農科大学長を兼務した佐藤昌介が就任した。1941年(昭和16)に低温科学研究所を,78年に国内唯一とされるスラブ研究センター(現,スラブ・ユーラシア研究センター)を設置,2006年(平成18)には創基130年を迎えた。札幌農学校教頭であったクラーク博士が残した「Boys, be ambitious ! (青年よ大志を抱け)」は有名で,この「開拓精神」は今も脈々と受け継がれている。北海道札幌市のキャンパスを中心に12学部(水産学部は函館市)と,7研究科・10学院・10研究院などが置かれ,学生数1万7414人(2016年5月現在)。「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」の四つを基本理念に掲げ,グローバルな教育研究拠点を形成する日本有数の総合大学である。2010年ノーベル化学賞を受賞した鈴木章教授(北海道大学名誉教授)の出身大学であり,卓越した学術研究の成果は北海道のみならずグローバル社会にも広く発信されている。
著者: 蝶慎一

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百科事典マイペディア 「北海道大学」の意味・わかりやすい解説

北海道大学【ほっかいどうだいがく】

札幌市北区に本部を置く国立大学。起源は1872年東京に設立された開拓使仮学校にさかのぼる。これが1876年札幌農学校となり,1907年東北帝国大学農科大学(東北大学)を経て,1918年北海道帝国大学農科大学として独立,のち総合大学に発展。1947年現名に改称,1949年函館水産専門学校等を統合し新制大学に移行。2004年4月より国立大学法人へ移行。文,教育,法,経済,理,医,歯,薬,工,農,獣医,水産の各学部(2012年4月現在)。低温科学,電子科学,遺伝子病制御研究所などを付設する。
→関連項目北[区]帝国大学室蘭工業大学

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北海道大学」の意味・わかりやすい解説

北海道大学
ほっかいどうだいがく

国立大学法人総合大学。明治5 (1872) 年東京に設置された開拓使仮学校を起源とし,1876年札幌農学校,1907年東北帝国大学農科大学,1918年北海道帝国大学,1947年学制改革により付属農林専門部,函館高等水産学校,付属医学専門部を統合して,1949年新制の北海道大学となった。その後学部の改組,増設を重ね,現在は文学,教育学,法学,経済学,理学,医学,歯学,薬学,工学,農学,獣医学,水産学の 12学部を置く。 1953年大学院設置。低温科学,遺伝子病制御などの研究所を併設している。本部は北海道札幌市北区北8条西。

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