北見大和堆(読み)きたみやまとたい

日本歴史地名大系 「北見大和堆」の解説

北見大和堆
きたみやまとたい

網走支庁管内網走市網走港の北方三五キロ、紋別市紋別港東方七五キロのオホーツク海大陸棚から北方へ延びている南北約七三キロ、幅約六―一一キロの海底丘陵。バンクbank 浅海)ともいう。北緯四四度二〇分から四五度、東経一四四度一〇分から二〇分の間に位置し、堆の平坦面は水深一三〇―二〇〇メートル。千島火山脈の地質構造運動により形成された構造性魚礁と考えられていて、面積はほぼ紋別市(約八三〇平方キロ)に匹敵し、南部に水深一二三メートル、北部に水深一四二メートルの岩頂がある。大正末期から紋別や網走、ときには留萌室蘭などの漁業者も沖合底引網により夏期の代替漁場としてスケトウタラカレイなどを漁獲している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北見大和堆」の意味・わかりやすい解説

北見大和堆
きたみやまとたい

北海道オホーツク総合振興局能取岬北方の沖合い約 25kmのオホーツク海にある堆。オホーツク大和堆とも呼ばれる。北緯 44°~45°,東経 144°に位置する。日本海の大和堆北大和堆と区別するため北見大和堆と命名された。堆の,200mより浅い部分は南北約 72km,東西の幅約 5.5~9kmで,最浅部は能取岬の北方約 42kmにあって水深 123m。堆の東側は急傾斜で大洋底深部に接している。寒海性のサケ,マス,タラ,スケトウダラニシンタラバガニコンブなどの好漁場である。

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