十三日(読み)ジュウサニチ

デジタル大辞泉 「十三日」の意味・読み・例文・類語

じゅうさ‐にち〔ジフサ‐〕【十三日】

江戸時代すす払いをすることになっていた、陰暦12月13日のこと。じゅうさんにち。
「毎年煤払は極月ごくげつ―に定めて」〈浮・胸算用・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「十三日」の意味・読み・例文・類語

じゅうさん‐にち ジフサン‥【十三日】

〘名〙 (「じゅうさにち」または「じゅうさんち」とも)
① 日の数一三。
太平記(14C後)五「路の程十三日に、十津河へぞ著せ給ひける」
② 月の第一三番目の日。
源氏(1001‐14頃)明石「十三日の月の花やかにさしいでたるに」
③ 陰暦一二月一三日をいう。江戸時代、この日は煤払いをする日となっていた。
※浮世草子・男色大鑑(1687)二「時節を待年も暮て、十三日は煤払ひ」
④ 陰暦七月一三日をいう。この日は王子権現の祭日で、参詣者は木の槍を納めるところから槍祭(やりまつり)の日ともいわれた。
※雑俳・柳多留‐三二(1805)「槍持の参詣もある十三日」
⑤ 陰暦九月一三日をいう。この夜の月は八月十五夜の月に対して「のちの月」と呼ばれ、月見行事を行なう。十三夜。
洒落本・酔姿夢中(1779)「月見も重陽(せっく)も十三日もいのこゑびすから何もかもひとり呑込」

じゅうさ‐にち ジフサ‥【十三日】

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