十両(読み)ジュウリョウ

デジタル大辞泉 「十両」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょう〔ジフリヤウ〕【十両】

1両の10倍。
近世、年に十両の給金をもらったところから》相撲で、前頭まえがしら次位幕下上位関取としての待遇を受ける。十枚目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「十両」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょう ジフリャウ【十両】

〘名〙
一両の一〇倍。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)二「十両の礼金とんだ顔の娵」
② (近世、年に一〇両の給金であったところからか) 力士階級一つ。前頭より下位、幕下より上位。関取の最下位。十枚目。十両取。〔新聞語辞典(1933)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十両」の意味・わかりやすい解説

十両
じゅうりょう

力士の階級の一つ。正式には「十枚目」という。番付の二段目幕下上位の階級で,関取待遇を受けられる。明治初期,給料が十両 (10円) 以上になった二段目幕下力士を十枚目まで関取待遇したところから出た俗称で,いまではこの俗称「十両」が一般化している。番付面で十両が幕下と区別されて肉太 (にくぶと) に書かれたのは 1888年1月からである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android