デジタル大辞泉
「十二段」の意味・読み・例文・類語
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じゅうにだん ジフニ‥【十二段】
※評判記・色道大鏡(1678)八「此十二段
(ダン)といふものを見るに、
何者のつくりたれば、かかる不都合なる事のみを書つづけたるぞとおもふに」
[二] 浄瑠璃。近松門左衛門作か。元祿一一年(
一六九八)以前の
上演。「十二段草子」に、謡曲「張良」「熊坂」「隅田川」などを加えて脚色したもの。
[三]
歌舞伎「十二段君が色音」(初世桜田治助作)の
略称。富本として名見崎徳治作曲。安永九年(
一七八〇)市村座初演。花商人に化けた小女郎狐が、夫の血で鍛えた名剣小狐丸を
忠信から奪おうとして発見され、義経から
初音の鼓をもらうという筋。清元にも移された。
[四]
河東節・一中節掛合の曲「源氏十二段浄瑠璃供養」の略称。通称は「源氏十二段」。文化四年(
一八〇七)初演。作詞者は恵井志。牛若と
浄瑠璃姫の
ロマンスを扱った曲。
[五] 長唄の
曲名。(四)を上下二段の長唄に作曲したもの。五世杵屋六三郎作曲。嘉永三年(
一八五〇)初演。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
十二段
(通称)
じゅうにだん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 顔見世十二段 など
- 初演
- 元禄8.11(江戸・山村座)
十二段
じゅうにだん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 作者
- 近松門左衛門(1代)
- 初演
- 宝永4.夏(京・早雲座)
十二段
〔浄瑠璃〕
じゅうにだん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 初演
- 享保14.1(江戸・森田座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報