千人力(読み)せんにんりき

精選版 日本国語大辞典 「千人力」の意味・読み・例文・類語

せんにん‐りき【千人力】

〘名〙
千人分にも相当するほど力が強いこと。また、千人の助力を得たほどに心強いこと。
※俳諧・虎渓の橋(1678か)歌仙俳諧「獺太郎滝に引込暮の月〈西鶴〉 千人力や水のしら露〈定俊〉」
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉二「お前が承知をしてくれれば最う千人力(リキ)だ」
一片の布に千人の男子が「力」の字を一字ずつ書いて、武運長久と無事を祈って出征兵士に贈ったもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「千人力」の意味・読み・例文・類語

せんにん‐りき【千人力】

千人の力が集まったほどの強い力。また、千人の助けを得たくらいに力強いこと。「これさえあれば千人力だ」
一枚の布に千人の男子が「力」の字を書いて、武運長久を祈り出征兵士に贈ったもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android