千山万水(読み)センザンバンスイ

デジタル大辞泉 「千山万水」の意味・読み・例文・類語

せんざんばんすい【千山万水】[書名]

大橋乙羽紀行文集。明治32年(1899)刊。奈良京都などの古都木曽路、奥の細道江ノ島など、国内各地への旅行記をまとめたもので、翌年には続編刊行。欧米漫遊の記録である「欧山米水」とともに著者の紀行文の代表作

せんざん‐ばんすい【千山万水】

《「せんさんばんすい」とも》多くの山と多くの川。
北闕東関と、―をへだつるなり」〈中華若木詩抄・上〉
[補説]書名別項。→千山万水

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「千山万水」の意味・読み・例文・類語

せんざん‐ばんすい【千山万水】

〘名〙 (「せんさんばんすい」とも) 多くの山と多くの川。山また山、川また川。
※狂雲集(15C後)百丈野狐「千山万水野僧居、甲子今年五十余」
※俳諧・本朝文選(1706)九・弁類・手足弁〈汶村〉「千山万水の間に坐して風情に嘯く」 〔続玄怪録

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典 「千山万水」の解説

千山万水

多くの山と多くの川。山また山、川また川。

[使用例] 若妻が千山万水を越えて尋ね歩いて夫を探した物語としては、あまりにも夫の范杞梁がお粗末すぎる[有吉佐和子*孟姜女考|1969]

[解説] 「千」も「万」も数が多いことを表します。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android