千日回峰行(読み)せんにちかいほうぎょう

知恵蔵mini 「千日回峰行」の解説

千日回峰行

天台宗総本山・比叡山延暦寺に伝わる比叡山の山中などで行われる荒行平安時代から続いている修行で、比叡山の礼拝場所などを巡り約4万キロを歩く。修行700日を終えた後には9日間、食事や水を断ち不眠不臥(ふが)で不動明王真言を10万回唱え続ける「堂入り」を行う。これを終えた行者は「當行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称され、生き仏として信仰を集める。その後2年間修行を続け、すべての修行を終えるまで7年間、1000日を要する。2015年10月21日未明、同寺一山善住院の釜堀浩元住職が、8年ぶり・戦後13人目となる「堂入り」を終えた。

(2015-10-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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