千波湖(読み)センバコ

デジタル大辞泉 「千波湖」の意味・読み・例文・類語

せんば‐こ【千波湖】

茨城県水戸市にある沼。東西1.3キロメートル、南北400メートル、水深約1メートル。北側桜川が沿う。江戸時代那珂川とともに水戸城外堀役割を担った。付近台地偕楽園があり、庭の泉水に擬せられている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「千波湖」の解説

千波湖
せんばこ

水戸市街地の南方に位置し、上市うわいち台地と千波緑岡せんばみどりおか台地の間の低地にある東西約一千二五〇メートル・南北約三五〇メートルの湖。平均水深約一メートル。太古入江であったこの付近が、那珂川下流の土砂堆積で堰止められて出来た。古くは千波沼・仙波湖とも称した。

江戸時代には現在より広く、とくに寛永二年(一六二五)下町したまち開発のため東南部を埋立てる前は、浜田はまだ(現浜田一―二丁目)吉田よしだ(現元吉田町)の方まで広がる大きな湖であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android