半座(読み)ハンザ

デジタル大辞泉 「半座」の意味・読み・例文・類語

はん‐ざ【半座】

座席半分
談話などの途中中座
夜談義を―で母は連れて逃げ」〈柳多留・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「半座」の意味・読み・例文・類語

はん‐ざ【半座】

〘名〙
仏語。一座席の半分。特に、法華経に、釈迦の教えの真実を証明するために多宝仏が出現して、多宝塔中の座の半分を譲ったその半分をいう。また、死後浄土で蓮の台に一緒に座るといわれるその席の半分。
正法眼蔵(1231‐53)行持上「如来ねんごろに迦葉をめして半座をゆづりまします」 〔法華経‐見宝塔品〕
② 部屋の半分。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 話などの途中。中座。
※雑俳・柳多留‐三(1768)「夜だんぎを半座で母はつれてにげ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android