半風子(読み)ハンプウシ

デジタル大辞泉 「半風子」の意味・読み・例文・類語

はんぷう‐し【半風子】

《「しらみ」を「風」の半分と見たところから》シラミ別名

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「半風子」の意味・読み・例文・類語

はんぷう‐し【半風子】

〘名〙 虱(しらみ)のこと。「虱」の字が「風」という字の半分だとしゃれていったもの。半風先生。半風。
一国首都(1899)〈幸田露伴〉「美服せる士の衣にだに半風子の上るは共同浴場の常なれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の半風子の言及

【シラミ(虱∥蝨)】より

…【飯島 吉晴】
[シラミと人間]
 シラミは白虫(しらむし)の転訛(てんか)であるという。古名はまたキササ,その字〈虱〉から半風子(はんぷうし)とも称する。さらにその形から千手観音という異称もあったことが横井也有の《百虫譜》などにも見え,第2次大戦後の大発生期には隠語風にホワイトチイチイと呼ばれた。…

※「半風子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android