卒業論文(読み)そつぎょうろんぶん

精選版 日本国語大辞典 「卒業論文」の意味・読み・例文・類語

そつぎょう‐ろんぶん ソツゲフ‥【卒業論文】

〘名〙 大学卒業に際して学生が特に研究した問題をまとめ、教授に提出して審査を受ける論文卒論
東京日日新聞‐明治二二年(1889)九月三日「其の著はしたる卒業論文は非常の大出来にて」

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デジタル大辞泉 「卒業論文」の意味・読み・例文・類語

そつぎょう‐ろんぶん〔ソツゲフ‐〕【卒業論文】

大学の学部の学生が卒業に際して提出し、審査を受ける論文。卒論。

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大学事典 「卒業論文」の解説

卒業論文
そつぎょうろんぶん

学士課程の卒業時に執筆する論文のこと。大学,学部によっては必須とされる。日本の学士課程学生は通常,4年次に卒業論文・卒業研究に多くの時間を費やすため,卒業論文・卒業研究は学士課程教育の重要な一環をなすものと捉えられている。とくに研究室やゼミナールでは卒業論文・卒業研究が重視されることが多い。一方で,学士課程教育全体として卒業論文・卒業研究の比重が高く,かつそれへの依存度が高いことが,コースワークを通じた学習の充実を妨げる遠因となっているとする見方もある。アメリカ合衆国ではコースワークが重視されることが一般的であり,学生の学習時間も4年間を通じてほぼ等である。一方,日本では,4年次には卒業論文・卒業研究に取り組むことで学習時間が大きく増加するが,1~3年次の学習は一般に低調である。だがアメリカでも,以前より優等学位プログラム(アメリカ)(honors program)を中心に,学士課程の総まとめ(capstone)としての論文や研究が推進されてきた。近年では,優等学位プログラム以外でも「undergraduate research」として,学士課程学生に研究や論文執筆を経験させることを重視する動きが広がっている。
著者: 福留東土

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