南条(読み)ナンジョウ

デジタル大辞泉 「南条」の意味・読み・例文・類語

なんじょう〔ナンデウ〕【南条】

姓氏の一。
[補説]「南条」姓の人物
南条範夫なんじょうのりお
南条文雄なんじょうぶんゆう

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精選版 日本国語大辞典 「南条」の意味・読み・例文・類語

なんじょう ナンデウ【南条】

福井県中央部の郡。敦賀丹生(にゅう)両郡の郡域内に成立した南仲条郡が寛文四年(一六六四改称

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日本歴史地名大系 「南条」の解説

南条
なんじよう

大井おおい庄の南部地域をさす呼称で、これに対し北部北条きたじようとよんだ。大月市花井かせい寺蔵大般若経巻第二二七の奥書に徳治二年(一三〇七)一月二七日付で「奉造立畢、檀那益子四郎左衛門入道行仏聖定阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、於但甲斐国大井庄南条内黒沢村内久次名造之畢」とある。おそらく大井庄が下地中分されたことに対応して成立したものではないかと考えられる。この呼称は武田氏滅亡直後に発給された徳川家印判状に数多く登場する。まず天正一〇年(一五八二)八月二二日の筒井菅右衛門宛に「西郡南条之内壱貫五百文」(御庫本古文書)、同年九月七日の大木初千代(親照)宛に「南条内五貫文」(記録御用所本古文書)、同年一一月八日の金丸門右衛門尉宛に「南条之内同夫銭」(「巨摩郡古文書」若尾資料)、同年一二月九日の筒井勘右衛門宛に「南条之内壱貫五百文」、同一一年閏正月一四日の大木初千代(親照)宛に「南条之内五貫文」(記録御用所本古文書)、同年四月二六日の南明なんめい寺宛に「南条内四貫文」(南明寺文書)などである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「南条」の意味・わかりやすい解説

南条
なんじょう

福井県中央部、南条郡にあった旧町名(南条町(ちょう))。現在は南越前(みなみえちぜん)町の北部中央を占める地域。1954年(昭和29)南日野(みなみひの)、南杣山(みなみそまやま)、北杣山の3村が合併して南条村となり、1964年町制施行。2005年(平成17)、旧南条町は今庄(いまじょう)町、河野(こうの)村と合併、南越前町となる。旧町域は、越前(えちぜん)市の南に位置し、中央を日野川が北流し、JR北陸本線、国道305号、365号が通じる。中心の鯖波(さばなみ)は北の脇本(わきもと)とともに北陸道の宿場町。越前市境に越前富士ともよばれる日野山がそびえ、北陸自動車道がトンネルで通過する。旧今庄町との境の杣山には南北朝期に南朝方瓜生(うりゅう)氏が拠(よ)った杣山城跡(じょうあと)(国史跡)がある。

[島田正彦]

『『南条町誌』(1976・南条町教育委員会)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南条」の意味・わかりやすい解説

南条
なんじょう

福井県中央部,南越前町北東部の旧町域。日野川上流域にある。 1954年南日野村,北杣山村,南杣山村が合体して南条村成立。 1964年町制施行。 2005年今庄町,河野村と合体して南越前町となる。地名は中世以来の郡名による。川沿いに狭い平野があるのみで,山地が多く主産業は林業。ハスの花の栽培も盛ん。北部の武生市との境に日野山がある。南部には古戦場の杣山があり,杣山城跡は国の史跡に指定されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「南条」の意味・わかりやすい解説

南条 (なんじょう)

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世界大百科事典(旧版)内の南条の言及

【奥山荘】より

…地頭支配の強化は荘園領主支配と対立するようになり,1240年(仁治1)には領家と地頭時茂との間に和与が成立し,年貢米100石,御服綿10両(代銭納の場合は60貫文余)を地頭が納めることで地頭請所となった。77年(建治3)地頭時茂は孫3人に奥山荘を北条(きたじよう),中条(なかじよう),南条に3分して与え,それぞれが惣領を立てることになった。以後奥山荘の三浦和田一族は典型的な惣領制を展開しながら荘内の支配にあたったが,しばしば一族間に係争を生じ,訴訟をくりかえした。…

※「南条」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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