精選版 日本国語大辞典 「南殿」の意味・読み・例文・類語
な‐でん【南殿】
[1] (「なんでん」の「ん」の無表記) 「ししんでん(紫宸殿)」の別称。
[2] 〘名〙
① バラ科の落葉小高木。サクラの一種で、サトザクラとチョウジザクラの雑種またはオオヤマザクラの改良種と考えられている。野生はなく観賞用に栽植される。幹は九メートルぐらいになる。葉は倒卵形で長さ五~一〇センチメートル。両面に軟毛を密生する。四月中・下旬、葉とおよそ同時に開花する。花は淡紅紫色、径三~四センチメートルの半八重咲きで、花弁は一〇枚ぐらい。むしゃざくら。ちゃわんざくら。《季・春》
[補注]漢字表記の用例はすべて「なんでん(南殿)」として扱った。
なん‐でん【南殿】
[2] 「ししんでん(紫宸殿)」の別称。なでん。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
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